第3話 自分への不甲斐なさ
前回の話でナンパ用語や界隈の事を知った俺は早速その週末に駅にストナンに行きました。
俺の家は福岡でもド田舎にあり周りは田んぼか山、さらに冬には鹿などが出没するとんでもない田舎なこともあり人が集まる駅まで車で30分ほどかかります。
駅名は伏せますがあの大◯ラーメンが有名な地域です。
実際に昼過ぎに駅に到着して[よっしゃー!声かけるぞ!]と意気込んでいたのも束の間。。。
目の前に女の子が通っても声が出ねぇ。。。
心の中で[おい何やってんだ俺]と思いながら2人目の女の子が通ってもまた地蔵。。。
結局駅の滞在時間は約1時間。。。帰りにラーメンを食べて帰宅してる道中でなぜか目から涙が。。。
昔の俺の話になりますが小中高野球漬けの毎日で彼女ができたことがなく青春を味わえなかった。そんな昔のほろ苦い思い出と今回の実際にナンパにでて地蔵しまくっている俺。
[俺ってこんなしょうもない男だったんだ]という感情が今までの人生でダントツで心に響きました。
帰宅後風呂に入り酒を飲んでもこの気持ちは揺るがず。さっきまでの感情はいずれ不甲斐なさより悔しさの方が強くなっていき。。。
その日の就寝前にたまたまTikTokで有名メジャーリーガー投手の短編動画が流れてきました。その内容はプロ2年目に肩の状態が良くない状態で登板し本塁打などを打たれ[やはり肩の調子あまり良くなかった]と言い訳をし試合後ホテルへ帰りベットの中でその投手は(これダメだな。このままじゃほんとに俺二軍とか三軍の選手で終わるな、何か変えなきゃいけないな。その当時その投手は20歳だったそうで20年なんてあっという間だったなあ40歳なんてこれまた一瞬じゃん。その時その投手はこのような考えをしたそうです。もし自分が40歳になってプロ野球戦力外通告を受け、40歳で職を失った自分の目の前に神様が現れて[1回だけチャンスあげるから20歳の時に戻っていいよ]そう言われたら絶対に誰でも20歳の時に戻って努力するじゃん!「今の自分は20年後から戻ってきた自分だと思って努力する」といった内容でした。
その動画を見て俺は[そうだよな。俺も今20代このままずっとナンパにでて話しかけすらできずにダラダラしてると40代なんてほんと一瞬今頑張らないと]と言った気持ちになり[絶対に。絶対に。この今の自分を変えてやる。]と今までにないように燃えていました。
END